不倫の末の離婚、そしてそこから相手と再婚する天国のような夢を抱くのは、不倫恋愛をしている人の中でも、相手に対して本気の愛情を抱いている女性にはよくあることです。
しかし、秘密の恋を成就させようとした時、相手のために離婚しようとすると天国と地獄のどちらかを経験してしまうようになります。
特に地獄を経験してしまう女性は多く、自身の不貞を理由に莫大な慰謝料を支払わされることもあるほどです。
この地獄を経験するか否かというのは、実は準備不足という共通点があります。
この記事では女性側が不倫をしたことで離婚すると辿る未来、それぞれの現実における天国や地獄のほか、やるべき準備などについての紹介をしていきますので、離婚をおもいきって切り出す前にぜひご覧になってください。
妻の不倫が元で離婚する夫婦が辿る事になる道
親権は女性側が有利のため、話し合いが激化する
妻側の不倫が原因で離婚を決定する場合、まず親権についての話し合いが激化する道が明確になります。
夫側からすれば、不倫というモラルに反した行いをした女性が自身の子供を育てていくというのは耐え切れない気持ちもありますし、何よりそんな女性に子供を渡したくないと強く思ってしまうものです。
しかし、実は妻側が不倫をしたことが原因であったとしても、離婚の際の親権取得は女性側に有利に働きます。
これは女性が子供を育てていたという実績があるからです。
父親である男性が育児を妻任せにしていたり、自身は全く家事にも参加せず子供との触れ合いの機会がかなり限られたような生活をしていたりすると、父親側に子供をきちんと育てられるかどうかということに不安を持たれてしまいます。
そのため、それまできちんと子供を育てている女性側が親権を取得してしまうのです。
けれども、逆に女性側が不倫によって子供の養育に良くないと判断される、子供を部屋に一人置き去りにする、不倫のために虐待するなどの行為に及んでいた場合は父親側に親権が移りやすくなります。
そのほかにも自身のことをきちんと決められる、15歳以上の年齢の子供になると子供自身が決めたほうへ親権が優先されますので、母親が親権を取得することもあれば、父親が親権を取得することもあるようになるでしょう。
また、離婚を決めた後に別居し、父親と子供が同居している状態になると長い時間を過ごしていたことが有利に働き、父親側に親権が得られるようになる可能性が高くなります。
親権、養育権において最も重要視されるのは子供の現在の生活を尊重することですので、父親と安定した生活ができるのか、それとも母親の方が安定して生活できるのかで大きく変化していくでしょう。
ただ、不貞を犯した妻に子供まで連れていかれるのは我慢ならないと、夫婦喧嘩同然の激化した話し合いになることだけは避けられず、長く言い争うかもしれません。
慰謝料は支払い能力によって決まってしまう
離婚する際には、慰謝料を支払うことが多く、特に不倫関係の離婚になると不義のお相手にも請求が良くことが多いです。
この慰謝料に関しては、妻側の支払い能力によって決定されることが多く、相場は大体100万円から300万円と言われています。
パート勤めであっても1年ほどかければどうにか支払えるだろう金額で抑えて確実にお金がもらえるようにしているため、夫側が過剰な請求になると弁護士の方からも「これ以上は無理です」とNOを突き付けられるでしょう。
また、この慰謝料の請求には一つポイントがあり、二人に状況における相場の満額を支払わせるというのが非常に難しいのです。
基本的に妻の不倫相手にも請求することは可能ですが、妻から十分すぎると家庭裁判所や弁護士が判断できるような金額を慰謝料として受け取っている場合、原則として不倫相手への請求ができなくなります。
そのため、妻側からほぼ満額の慰謝料をもらい、相手からも満額の慰謝料を請求するということはできないので、その点の見極めもシビアになるので弁護士側から「どちらかに絞って請求した方が良い」と言われてしまう可能性も高いです。
逆に妻は請求された慰謝料の減額や分割払いを申し出ることはできますが、夫側が其れを受け入れない限り、ほぼ一括で高額の慰謝料を支払うことになります。
そのため、その後の生活が困窮してしまうことが多く、仕事を決めていなければかなり厳しい状況に追いやられてしまうのです。
養育費は女性側も支払う必要がある
親権問題をある程度話し合い、子供の意思なども考慮した結果父親が有した場合、女性も養育費を支払う義務が生じます。
養育費と聞くと男性側が子供のために離婚した妻へ振り込むようなものだと思ってしまいますが、子供を育てるというのは夫婦の義務です。
親権が母親側にあるからこそ、子供を育てるためのお金として父親が支払っているだけで、この義務は親権を有していないのが母親であったとしても確実に生じ、支払うようになります。
子供の年齢と支払う側の支払い能力によって金額は変化しますが、義務ではあるとはいえ支払わなければならないお金が出てきてしまうので、母親側の生活は余計に圧迫されるでしょう。
慰謝料を支払うには十分な預金や収入があり、そこから月にいくらかの養育費を支払ってもあまり生活に影響を出さない女性であれば問題ないのかもしれませんが、専業主婦で離婚後に仕事を見つけなければならない人はかなりの負担が生まれます。
焦って仕事を見つけなければいけないだけでなく、下手をするとお金が足りずに実家へ頭を下げなければならない事態に陥る可能性はあるでしょう。
今の旦那との離婚を考えているなら不倫しつつ進めておくべき準備
仕事を見つけ、お金を貯める
今の夫との離婚を強く考えてしまったときには、不倫をしながらでも自分の将来を色々と想像してしまうものです。
その時、不倫相手との再婚という夢のような将来を思い描くでしょうが、離婚後は子供や自身の生活でばたばたしてしまい、なおかつ生活が激変したことによって非常に苦労してしまいます。
その中でも最も苦労するのがお金のことです。
慰謝料を支払うのはもちろんのこと、自身の生活費に関してもこれからは夫の手助けなく自分で稼いで生活していかなければなりません。
さらに、子供の養育費、進学のための費用と将来入用になるお金の存在も次々にのしかかってくるので、離婚して一息ついたと思ったら、今度はお金のために仕事にかかりきりになってしまう女性も少なくはないのです。
そのため、離婚する前にある程度まとまった資金を用意しておく、仕事を見つけて離婚後の生活も安定させられるようにするという方法が最も堅実なものになります。
特に仕事に関しては離婚後に焦って見つけようとしても見つけられるものではなく、履歴書を書くたびに嫌な気持ちなる他、お金が必要だという焦りからろくでもないところに就職してしまうことも多いです。
下手なところに就職して自身の生活はもちろんのこと、子供へも影響を及ぼしてしまうようになると本末転倒ですので、余裕をもって自身に一番合っている働き方できるところを見つけられるように離婚前から探して就職するのがおすすめになります。
後々名字が変わる、住所が変わるなどの変更が出てしまうので、その点の手続きに多少てこずることはあるかもしれませんが、それでも離婚後の生活が安定しているというのは女性にも心のゆとりをもたらしてくれるでしょう。
焦らず働いて子供と過ごす、もしくは不倫相手と再婚できるようになるまで仲を深めて、子供も含めて家族になれるように期間を設けるなどの時間の使い方もできます。
自分一人でもある程度子供の養育をしていくことができるだろう給料のところを探すことを離婚前から始めれば、多少は家に入れるようにしても夫の給料のことを考えればほとんどを貯金に回せるので、かなり貯金額を増やすことができるのです。
離婚に対しての慰謝料の足しにしても良し、子供の生活のために貯め込んでも良しなので、仕事を見つけてお金をある程度溜めておくのがおすすめになります。
また、弁護士の費用も含めると貯めておくほど安心して弁護士のサポートを受けられるでしょう。
弁護士を見つけ、状況を説明しつつ相談する
離婚に関しての準備で、最も重要なのが弁護士の存在です。
自身が訴える側であっても、訴えられる側であったとしても最適な方法やサポートを取ってくれる弁護士という味方は必要不可欠で、特に不貞をなした妻にとってはそれ以上自分が不利になる状況を防いでくれる大切な人にもなります。
この弁護士というのは人によって相性がありますし、何より弁護士事務所のサポート体制も事務所によっては様々で、いいところだと紹介されたとしても実際に相談してみないと分からない部分も多いです。
中には新人に離婚などの良くある案件を丸投げし、専門機関の方のサポートや助言を受けないままでひどい状況に陥ってしまう依頼主もおり、減額できるはずだった慰謝料をほぼ満額支払わなければならないという事態に陥ったという話もあります。
他にも不倫した夫とその相手を訴えて慰謝料を請求した奥さんが、弁護士との意思疎通がうまくいかず、不倫相手からの謝罪文、反省文を受け取れずに納得のいかない結果に終わってしまったということもあるのです。
そのため、弁護士を探すというのはかなり時間をかけて、自身と相性が良くしっかりとサポートをしてくれる事務所を探さなければなりません。
特に、不倫しているのが妻側になると訴えるよりも相談や打とうとする手段が難航することもあるので、現在の状況や離婚までに何をするべきかということも含めて余裕をもって相談できるように、離婚前に探しておくのがベストでしょう。
今では無料相談会を含め、最初の相談を気兼ねなく行えるようにしている事務所も多くありますので、夫がいない昼間に軽く相談してみるつもりでいくつかめぐってみるとおすすめです。
弁護士の相談料などを含めた金額だけで決めるのではなく、相手がどのように相談を聞いているのか、専門機関などのサポートを受けられる体制やほかの弁護士からの助力を受けられるような体制を作れているのかなども突っ込んでみると、悪いところにはそう当たりません。
後は自分が「この人に相談とサポートをお願いしよう」と決めるだけですので、相性の良い人をじっくり探してください。
親権についても視野に入れて部屋を見繕う
離婚前にしておきたい準備はお金の問題や弁護士を見つけるなどが特に重点的ですが、他にも重要なものに、部屋を見つけることというのがあげられます。
離婚をすれば家を購入し、ローンを組んでいる名義人と連帯保証人の判断によっては、家がなくなりますし、中には家に居られずそのまま出ていく判断をする人も珍しくありません。
特に女性の場合は家を購入した際に名義が夫の名前であることも多いので、夫が出ていき妻が住み続けることが契約違反になってしまうことや、夫側が家に居てほしくないと出て行くように促すこともあります。
そのため、離婚を切り出してしまう前に先にある程度自分がマンションやアパートの部屋を探しておく必要があるのです。
先にある程度部屋に目星をつけておき、仕事も軌道に乗ったり、預貯金が余裕をもって生活できる程度に貯まったりしたのをきっかけに契約すると離婚についての話し合いをする前に別居を決定してもそのまま部屋に行くことができ、さらには離婚についての話し合い以外で喧嘩になったとしても逃げる場所ができるようになります。
緊急の避難先としても便利に使うことが可能です。
この部屋を選ぶときにはリビング以外にも部屋が2部屋はあるものにすると、親権を得た時に子供のために一部屋あてがうことができます。
子供が大きくなった時、子供のために部屋を一つ与えられることも考えると、相応の広さと最低2部屋以上は必要です。
別れる準備は万全!不倫が元で離婚したあなたが経験する天国
子供と自分のために時間が使える
不倫が原因で離婚を突き付けられたとしても、準備を万端にして別れた女性はその後ある程度の天国が待っています。
そのうちの一つが、子供と自分のために時間を割いて使えるようになることです。
これまで家事と育児に時間を取られる他、仕事で忙しく、子供とじっくり向き合いながら親子仲を深める時間が思うように取れていなかった、自分のために使う時間が取れていなかったという女性は多くいます。
特に子供が幼いうちは目が離せないながらも、親子のコミュニケーションが必要なことが多いので、じっくり二人で遊べるような時間のほか、お風呂や料理のお手伝いなど子供と一緒に行うことに対して積極性を持つことができるようにもなるでしょう。
それまではおざなりになっていたコミュニケーションを親子二人の環境、落ち着いて向き合える時間を得たことでゆっくりではあっても二人の仲を深めることができます。
幼い子供であれば急激な環境変化は非常に精神面を揺さぶり、赤ちゃん返りなどを引き起こすこともありますし、何よりストレスを感じてそれまで取らなかった行動を取り始めることもあるので、じっくりとケアしてあげなければなりません。
それを含めてじっくりと時間をかけられるようになれば、離婚した原因が母親にあるとしても仕方のないことで、納得はできなくても理解してくれるようにはなることもあるでしょう。
また、そのほかに自分のための時間を使えるようになるというのもあります。
それまで我慢していた自分がやりたいこと、やってみたいことに挑戦できる時間を作るだけでなく、自分磨きのための時間を作ることもできるのです。
美容や勉強、専業主婦のときには我慢していたことにも挑戦することができます。
専業主婦だったけれどもっと仕事を頑張りたかった、自分のために時間が使えるようにしたかったという人は自由になる時間を持てることも相まって、お金の問題がある程度残りはしますが第二の人生に近い自由な日常を謳歌することができるでしょう。
新しく趣味ややりたいことを見つけようと思った時に、子供と一緒にチャレンジできるものがあれば、共通の趣味を持つことでより仲を深めることもできます。
期間を空ければ不倫相手と再婚できる
不倫の末に離婚を決行した女性にとって、もっとも天国だと思えるのは不倫相手との再婚が現実となりつつあるという状況でしょう。
離婚後の女性は一定期間、再婚することはできませんがそれでも次のお相手として本気で考えている相手との再婚が近づいただけでもうれしいことです。
また近年女性の離婚後再婚期間が縮まったこともあって、それまでは半年待たなければならなかったところを3か月と少しで大丈夫になったので、再婚ができるまでの間に色々と準備をするのがおすすめされます。
再婚後の住まい、子供との相性を見るために会わせてみる、互いの両親へ説得するといった様々な課題をこなすための期間として活用すると無駄もなく、再スタートする際にもスムーズに事が進むようになるでしょう。
特に両親への紹介、説得というのは時間がかかるうえに非常に難しいケースも存在します。
相手男性の両親からすれば、バツイチ子持ちの女性を伴侶に選んで本当に大丈夫なのかという心配もありますし、何より相手の女性との出会いを正直に話せば結婚を反対されることは確実です。
何度も挨拶に伺い、そして説得する必要があるので互いの仲を深めつつ、なおかつ結婚を強く二人で決意したのであれば、結婚を前提のお付き合いをしていることや離婚していることを含めて相手の両親を説得しなければなりません。
また、それは女性側の両親も同じことです。
むしろ難しいのは女性側の両親の方で、離婚の原因が女性の不倫であり、その相手と再婚するともなると激怒されるのは当然でしょう。
最悪の場合は縁切りすら宣言されるほど、結婚に対して良く思ってもらえません。
中には不倫相手の男性を心配して「また自分たちの娘が不倫をする可能性だってある、やめておけ」とすら言われてしまうことだってあります。
けれど、認めてもらえることができれば晴れて再婚することができるようになるので、それぞれの両親から認められて結婚したいと思っているのなら、そのための時間として活用するのもおすすめです。
再婚が可能になるまでの100日の間にどのように相手との関係を進めるのか、子供と相手の相性はどうかというのもきっちりと見極めて、結婚するか否かを今一度決めておきましょう。
離婚というのは一度してしまうと取り返しのつかないことになりますので、再婚相手が本当にあの人で大丈夫なのか今一度自問自答して決断を出してください。
堂々と不倫相手と会えるようになる
不倫が原因の離婚になると、やはり一番に天国だと感じられるのは堂々と不倫相手に会えるようになることでしょう。
離婚前にはひっそりとしか会えず、離婚協議中は言わずもがな会うことはできません。
しかし、すべてが終わったこともあり、今後は堂々と昼間にデートをすることもできるようになりますし、子供がいるのであれば会わせることも可能です。
互いの部屋へ行き来することも、白昼堂々とデートをして手をつないだりすることだってできるようになります。
普通の恋人同士のような関係が、これ以上なく天国のような感覚に思えてくることでしょう。
ただ、この際に離婚直後に別の男性と会っているというのを知人や関係者にみられると男性も含めて噂になったり、あまり良い印象を抱かれなくなったりすることもありますので、会えるようになったからと言っても良く思われないケースも存在します。
その点だけには十分気を付けて、不倫であるからと何か言われても全く動じない気持ちの強さも必要です。
下手に動揺したり傷ついたりすると、今後彼との付き合っていくとしても持たないことが多々出てきます。
周りのうわさや偏見に負けない、むしろ自分は愛を勝ち取ったと思うくらい強い気持ちでいることを心がけましょう。
準備不足で後悔…不倫の末に離婚したあなたが経験する地獄
お金が足りず、焦ってしまう
離婚した後、特に準備不足が祟ってしまうのが、お金の問題です。
それまでの生活では、生活費をしっかりと稼いでくれる夫がいたものの、今後の生活費は家賃やその後の子供の進学にかかるお金も含めて、すべて自分で稼がなくてはいけませんので、最悪の場合は仕事を見つけるところから始めることになります。
預貯金に余裕があり、しばらくは働かなくても大丈夫という人は、住居を実家にしたり、格安で借りられるところにしたりして無駄遣いを避け、仕事が決まってから引っ越すという方法も取れますが、そんな預貯金の余裕もない人はお金が足りない焦りに強く襲われるのです。
来月の子供の保育園の費用、生活費、家賃、仕事の面接のために必要になる交通費や履歴書類にかかるお金、必要になるものはたくさんあります。
さらに、そこに加わるのが交際相手とのデート費用など、私的な金銭です。
離婚直後はばたばたしてしまいますので、ある程度の理解を得られますが、その後の交際に必要なお金の問題からデートも満足にできない、会ってもお金のことばかり嘆くようになるなどの事態に陥れば、相手の方から別れを告げられてしまうような事態に陥ってしまうでしょう。
お金の有無は離婚後の精神的な安定につながる部分が非常に大きいです。
特に女性は安定した給料を得られる男性から離れるわけですから、生活が大きく一変し、仕事を見つけなければならない焦り、満足のいく給料がもらえないもどかしさ、毎月毎月かかる必要なお金の額の大きさにどうにもできないと嘆き悲しむような人も多くいます。
離婚前に仕事を見つける、働きに出れなくても内職や在宅の仕事を家でこなしつつ自分のためのお金をひそかに作って貯金しておくなど、自分が離婚した後のことを考えてお金の工面をしておくと、離婚した後もある程度の安定は図れますが、そのあたりを全く考えずに離婚してしまう、または準備できずに離婚してしまった後は非常に地獄です。
常にお金のことを考えなければならない状況が、心の平穏を奪っていき、それまでできていたはずのことができない、自由な時間をつぶしてでもお金を作らなければ生きていけないという事態に陥ることだってあります。
困り果てた結果、借金や生活保護を受けてその場をしのぐという人もいるため、離婚するとなると計画的なお金の工面や準備は特に重要になってくるでしょう。
弁護士のサポートを満足に受けられない
準備不足で離婚するとなると、実は離婚協議の時点で地獄を見てしまう人も多いです。
それが、弁護士からのサポートの内容になります。
時間をかけて自分自身が目指す最適な離婚を目指すのに尽力してくれる、必要な事項をきちんとサポートしてくれる弁護士さんを見つけられるのであれば、理想通りとはいかなくてもある程度納得できる終わり方をすることができるのですが、時間が足らず、弁護士を適当に見つけてしまうと満足のいくサポートを受けられず、自分の理想とは程遠い結果に終わってしまうことも多いです。
特に訴えられる側というのは色々な面で不利なところがあり、どうにか相手からの請求を軽くしたいと思ったとしても、弁護士との話し合いがきちんとできており、なおかつ時間をかけて事情を説明、自分が目指すところを把握してもらえていないと弁護士の方が「これでいいだろう」と大雑把なところを目標地点に据えてしまいます。
明確に「こういう離婚を成立させたい」「絶対にこの理想は無理だとしても、せめて望む終わり方に近いものにしてほしい」という意思疎通ができているかも弁護士との信頼関係を作るにはとても重要です。
しかし、唐突な不倫が原因の離婚、それも有責なのが妻側ともなれば調整が難しい部分もあります。
親権について、財産分与について、養育費についてなど今後の話も含めた相談内容になることは当然ですし、妻側へ夫から請求される要求をどのように交わすのかに関しても相性が悪い弁護士では自分が考えた通りの内容が伝わらないことだって多いです。
円満とはいかなくても、互いに納得した離婚にしたい、夫側からの請求をなるべく抑えられるようにしておきたいと思っているのであれば、弁護士を時間をかけて自分と相性の良い人を選べるようにするのがベストになります。
時間がないから、離婚協議がすぐに始まってしまうからと駆け込みで弁護士を探してもいい結果にはつながりません。
自分にとっての最悪はどんなことなのか、夫から何を要求されると嫌なのかを考えて、弁護士の方を何人も訪ねてから入念に準備を整えなければならないのです。
十分な準備不足で自分が欲しい、これだけは譲れないと思ったものを夫に譲らなければならなくなった場合、その無念は計り知れません。
子供の親権や慰謝料のほか、要求されたことによって自業自得とはいえここまでするか、と思うような相手からの仕打ちを受けて地獄のような生活が待っている女性もいます。
子供や恋人との仲が悪化する
離婚後の最も地獄だと表現されるような事態は、子供や恋人との仲が悪化することもあげられます。
子供の場合は年齢によって変わりますが、15歳以下で母親に親権が渡っている場合は離婚の理由について母親に対し嫌悪感を抱いてしまうことも多いです。
特に小学校高学年から中学生というのは第二次性徴も含め、心理的な面が複雑な子が多くなりますし、いきなり両親が離婚、それも母親が不倫したことが原因ともなれば不貞をした母親に対して強い嫌悪感を抱き、親と思いたくないと宣言されることだってあるでしょう。
中にはその嫌悪感が成人後まで続き、再婚した父親と前の父親を結婚式に呼んでも、母親のみ出てほしくないと拒否する人もいます。
それだけ子供にとって離婚というのは大きな禍根を残し、親子仲を悪くしてしまうケースが多々あることなのです。
また、この子供と再婚を望んでいる不倫相手との関係がぎくしゃくしていると、相手が子供に遠慮して交際を止めてしまう人も出てきます。
再婚したいと言っても子供が嫌がっているという現状は、相手との関係を終わりにしてしまうには十分なのです。
他にも恋人は遊びで交際していたつもりで、離婚するほどのことをやらかすとは思っていなかったなど、お互いの本気度がすれ違っていることが判明するケースもあり、さらに離婚後に仕事を始めたことがきっかけで会う頻度が少なくなり、喧嘩になって別れるパターンも存在しています。
子供や相手との仲が険悪になってしまうことで、自身一人が取り残される地獄に陥る可能性も視野に入れておかなければなりません。
離婚した後の不倫相手との付き合い方や再婚するためにやる事
相手に結婚の意思があるのかそれとなく確認する
離婚した後というのは、不倫相手との関係が不倫ではなく普通の恋人になるため、付き合い方が微妙に違ってきます。
堂々と一緒に居られ、一定期間が過ぎれば再婚することもできるようになるので、女性側からするとぜひ彼と再婚したいと思うものでしょう。
しかし、離婚することに同意はしてもその後再婚するということが現実になった今、彼が本当にあなたと結婚したいと思ってくれているのか、再確認が必要になります。
離婚するということを相手に無断で行うことはそうありませんが、彼を思うあまり勢いで離婚してしまったというケースもなくはありませんので、不倫恋愛中に彼から「あなたとなら結婚したい」というような内容を告げられていたとしても、それは相手を本気にさせるために単に言ってみただけ、ということもあるのです。
彼の本気度を確かめるためにも、さりげなく再婚や結婚についての話題を振って、相手の本気度を確かめてみましょう。
子供を会わせられるかの確認
不倫が原因の離婚で、女性の方が有責だったとしても親権は女性側に移りやすいため、父親がどう頑張ったとしても女性が親権を得てしまうケースは珍しくありません。
女性側も子供のことは引き取るつもりだったのであれば、不倫相手であった交際者に子供のことを紹介しなければ先には進めませんので、相手を子供に紹介できるか否か、相手が子供を邪険にしたりしないかの見極めが必要です。
例え相手がどれだけ好きな相手だとしても、あなたは親で、子供を守ってあげるべき責任のある大人でもあります。
だからこそ、大事な子供を守るための意味合いも含めて、相手が子供に対してどんな反応をするのかを見極める期間をもうけましょう。
下手に子供に何かやらかしそうな印象を受けたり、離婚後に態度が一変したりするようであれば、離れたほうが良い可能性もあります。
今後の生活、子供の安全はすべて女性一人にかかってくるのですから、ちゃんと子供にも安心して会わせられる人なのかを一度、子供の話題を出して確認してください。
双方の親にどのように伝えるのかきちんと話し合う
不倫が原因で離婚したともなれば、再婚の許可、結婚の許しを得るためには双方の親をきちんと説得する必要が出てきます。
特に女性側の両親は、自身の娘の不貞が原因で離婚したことに対して思うところがたくさんあるはずですので、よりきちんと説得する必要が出てくるでしょう。
また、離婚原因が女性側にあるともなれば、男性側の両親にも良い顔はされませんので、信用されるための準備が必要ですし、中には連れ子の存在に露骨に顔をしかめることもあるはずです。
なので、例としては再婚を視野に入れた交際に進展するときに「二度と不倫はしない」といった内容を記載した契約書や誓約書を製作し、原本を厳重に保管するようにするといった法的な拘束力はそれほどないとしても、女性側も真剣であるという証明をするのが一番でしょう。
互いに納得できる証明、そして両親を説得するためにどのような内容で紹介するのか、反対された場合には何度も通うのか、それらを二人でしっかりと話し合い、納得できるところを探してください。
特に結婚に関する話し合い、説得は重要になるので念入りに打ち合わせをして内容を考えておきましょう。
離婚の原因が女性側に合っても、女性に有利に働くことがある。その後のことも考えて準備は念入りに
女性側が離婚の原因、いわゆる有責配偶者であっても離婚の際には女性に有利に働く部分が存在しています。
その最たる例が親権についてです。
父親とは違い、それまでしっかりと子供を育てていた母親であれば、子供本人の意思確認も含めてもかなりの確率で親権を獲得することができます。
しかし、親権は得られてもそのほかの請求、要求については弁護士との念入りな話し合い、軽減できる最低ラインの見極め、離婚後の生活基盤の調整など、準備が必要なものは多く、どうにもできない部分もあるのも事実です。
離婚後に交際者と再婚するとしても、再婚できるまでに期間が空いてしまいますので、何より生活をきちんと送れるようにする、子供との関係や恋人との関係を良好に保つだけでなく、双方の両親が自身と相手が再婚することに納得してくれるのかというところも大きなポイントになります。
離婚したとしても頑張らなければならない、準備を怠ると地獄を見るような悲惨な生活に陥ってしまうケースだってあるので、離婚しようと決めた時からきちんと準備をしていかなければなりません。
相手が結婚すると言っているならそれが本音かウソか、離婚後に心変わりしていないかの確認も大切になるでしょう。