不倫恋愛に興味はあっても、実際にできる人というのは本当に限られます。
やってみたいと思っていてもやはり道徳的な考えや思いから踏みとどまってしまうことの方が多く、デメリットなどを考えてもやっぱりしり込みしてしまう人の方が多いのです。
それでも不倫の雰囲気を楽しんでみたい、不倫だからこその恋愛模様やトラブルなどを見てみたいと思うからこそ、今では不倫を取り上げた映画がおすすめになります。
現在、秘密の恋をモデルに取り上げた映画は非常に多く、日常の中に潜んでいる背徳的な恋愛、スリルのある恋愛を身近に感じられ、まるで自分が体感しているかのように見ることができるでしょう。
この記事ではおすすめの不倫映画を、さらにジャンル別にピックアップして紹介していきます。
休みの日やちょっといけない恋愛を見てみたいと思ったときに何を見るか悩んだら、ぜひこの中から一つ選んでみてください。
まさに蜜の味!純愛に引き込まれる不倫映画
年の差カップルの対照的な結末に引き込まれる「東京タワー」
不倫恋愛の映画ともなると、何とも言えないような昼ドラ感あふれるものが印象付けられることも多く、それに比例して悲恋や地獄のような結末になるのではないかとみる前から少し不安になってしまうケースもあります。
しかし、そんな不倫の男女を取り上げた映画だとしても、純愛を感じられるものはたくさんあり、切ないラブストーリーややりようのない思いを抱きながらも関係を続けていくようなカップルの内容だってあるのです。
その中のおすすめの一つが、2004年に公開された東京タワーという映画になります。
この映画は2人の人妻がそれぞれ若い男性と不貞関係に陥ることを描いており、年の差カップルということもとても興味を引く人が多いでしょう。
特にカップルの年下が男性側であり、片方のお相手は自身の友人の息子というとても驚くような設定もまた、背徳感をあおられるので夢中になってみる人が大勢います。
俳優の方々も非常に有名な人が多いので、役どころで「この人が不倫するの!?」「この人がお相手なんだ」とびっくりするようなところもあるかもしれませんが、知っている俳優さんがいるからこそ人によっては映画というよりはドラマ感覚で見られるようになるかもしれません。
また、この映画の特徴的な部分はお相手の男性が年下で、人妻が不倫をするというだけでなくそのカップルがそれぞれ違った終わり方をするという点です。
不倫恋愛はカップルの数だけ、その特徴に合わせて終わり方が違います。
別れる人もいれば、離婚して再婚する人もいる。
離れていった人を自ら離婚してでも追いかける人もいれば、別れてその人がいない遠くへ引っ越す人もいる。
その結末も人それぞれ違ってきます。
ハッピーエンドな終わり方をしているかどうか、それは個人の感性や当人たちの納得の仕方によるでしょうが、それでもカップルごとの違いというのはやはり現れるものです。
この映画もカップルごとの葛藤、純愛だからこその思い、そしてそれぞれの出す結論というものが違い、それぞれの結末を見届けた後に感じる物も違うでしょう。
不倫恋愛の色が濃い目で、見た人によっては単に不倫をしているだけ、不倫に年下の男性を巻き込んだだけなどという感じ方をするかもしれませんが、夫に相手にされない日々を過ごしている女性の機敏や、そんな女性に惹かれた年下男性が感じた魅力はどこなのか、そうしたものをチェックしながら見てみると面白いですよ。
そして、最後のそれぞれのカップルの選んだ結末も必見です。
涙なしには見られない4日間「マディソン郡の橋」
涙なしには見られない、純愛の内緒の恋の映画といえば外せないのがマディソン郡の橋でしょう。
この映画はロバート・ジェームズ・ウォラーの小説を原作とし、1995年に公開された映画ですが、今でも根強い人気を持ち、心打たれる人が大勢います。
始まりは主人公の女性、フランチェスカの葬儀を行うためにその息子と娘である二人が彼女の遺品である手紙と日記を読み始めるところから、そこから今はもう亡くなった、平凡かつ穏やかな母がどれほど情熱的で激しい恋をしたのかを知るというような始まり方です。
夫からそれほど大事にされていないフランチェスカは、子牛の品評会で4日間夫が子供たちを連れて隣の州に行ってしまい一人きりになってしまった時、道に迷ったカメラマン、ロバート・キンケイドと出会い、恋に落ちます。
最初は「あ、この人良いな」というような感覚からその後、徐々に好意を持って行くというのは不倫にありがちな心境の変化ですが、この映画ではその心境の変化が非常に穏やかな特徴が見どころでしょう。
この二人はフランチェスカの方が既婚者でなければ良かったのでしょうが、すでに子供も二人いる以上そうはいきません。
実際、フランチェスカは4日目の夜に「一緒に街を出よう」と誘ってくれた彼の言葉に、トランクに荷物を積めながらもやはり迷いがあり、夫や子供のことと彼のどちらが大切なのか、捨てられるのかを最後まで悩み通し、そしてその手を取ることはありませんでした。
けれど彼女から彼がいなくなることはなく、夫が亡くなった後は彼を探してロバートが務めていた出版社などにも連絡を入れてみるのですが、彼はすでに退職し、どこに行ったのか分からない、そんな状態が続きます。
彼の行方も分からないまま過ごしていた時、ある日弁護士から彼の遺品が届き、彼の最期について知ることなり、彼女は自身が息を引き取った後のことを決断するのです。
その決断については映画をぜひ見てほしいのですが、これこそが純愛の不倫だという人もいるように、その言葉に納得できる結末に涙なしでは見られない人もいるほど。
「これは生涯に一度きりの愛だ」その言葉の通りの純愛を楽しめる映画になっています。
ドラマの続きを純愛で見られる「昼顔」
不倫というと、ドラマでも良く取り上げられるものではありますが、その中でも特に有名なタイトルの一つが「昼顔」です。
ドラマの方の結末は後味の悪さを感じさせるようなドロドロ感をまとわりつかせながらも、すっきりともう会わないと約束する笹本紗和と北野裕一郎の姿が印象的な最後でしたが、映画はその3年後を取り上げたものになっています。
もう会わないと決めて離れた二人、紗和は実際それまで自身が住んでいたところよりも遠く、自身のことを誰も知らない港町に引っ越していますので、本当に会わない覚悟で離れたはずなのに再び出会ってしまう。
そんな二人の再会からくる恋愛模様を楽しむことができます。
この映画においてベッドシーンもかなり少なく、本当に人の心境の変化、恋愛におけるトラブルや不倫ということで出てくる周囲との関係の悪化、そして妻に知られることでの恐ろしさ、そうしたものが一気に体感できるようになっているのも特徴です。
特に北野裕一郎の妻、乃里子の迫り具合、そしてキッチンで話し合う時のそばに凶器となりえるものがあるという図面、こうした部分だけでもぞっとする不倫の恐怖を味わうこともできるでしょう。
けれど、メインの二人はほんとうにじっくりと愛情を確かめ合うように歩み寄っていきます。
最期の結末は非常に驚くものではありますが、それはぜひ映画を見て確認してみてくださいね。
結末に号泣…大人の泣ける不倫映画
賛否両論だけどハマれば泣かずにはいられない「ナラタージュ」
不倫映画の中には結末があまりにも切ないため、号泣するほどのものもあります。
そのいくつかの中からおすすめする一つがナラタージュです。
有村架純と松本潤が出演する不倫映画として話題になりましたが、当然ながらその内容にも非常に多くの声が寄せられました。
学校の教師と生徒という禁断の関係、それを理解していても恋に落ちてしまった泉とその思いを寄せられている葉山先生の思いの複雑さ、どうにか忘れたいと思うほど焦がれてしまう、抑え込まなければならない恋心に強い共感を抱く女性は多いです。
特に卒業した学校に格好いい先生がいて、あこがれたことがあるのなら尚更、その想いを強く持ってしまった泉に思わず自分を重ねてしまうことだってあるでしょう。
卒業式の日に起こったことを胸に秘め、思い自体をどうにか忘れてしまおうとしていた大学2年生の泉の元に、葉山先生から演劇部の卒業公演の手伝いを頼む電話がかかってきたことをきっかけに、二人の複雑な心が動いていきます。
恋愛初期の甘酸っぱく、そして学生だからこそのさわやかな部活動関連の映像から始まり、徐々に大人の恋愛を秘めた複雑なものに変化していく様は見ているとどんどん年を重ねていくことでの恋愛観の変化を思い知らされるという声も多いです。
好きになってはいけない人を好きになったらどうするのか、好きという感情による行動では自分はどんなものを取ってしまうのか、そんなことも考えさせられます。
静かで淡々としている、けれどもその感情の変化は激しく劇的。
まさにそんな映画と言えるでしょう。
特に最後のシーンはセリフもなく、ただそこにあるだけなのにそれまでのシーンから非常に切ないものを感じて胸を打たれてしまいます。
涙なしには語れないものの、この映画は賛否両論されることが多いため、つまらないと感じた人にはあまり面白さを感じられないこともあるでしょう。
しかし、一度見てこれは良いと感じたのであれば何度見ても感動できる不倫映画になるはずです。
思わず共感してしまい涙する「恋に落ちて」
涙してしまう不倫映画の一つには、1984年に公開された「恋に落ちて」も外せない映画として数えられます。
お互いに家庭のある見知らぬ男女がクリスマス・イヴの日にぶつかってしまい、クリスマスプレゼントが入れ替わってしまう、そんなシーンから始まり、その3か月後にぶつかってしまった女性・モリーに男性・フランクが声をかけたことで関係が少しずつ始まっていくのです。
最初のうちは直感的に気に入っていただけ、徐々に相手に会うために電車の時間を調べたり、声をかけたい気持ちから駅をうろうろしたりと相手に好意を持ち始めたからこその行動に出るようになります。
まだ名前もきちんと知らないのに、そのような行動を取る姿には共感とどこかほほえましさを抱くもので、どこか昔自分が初めて好きになった人に取った行動や、まだ好きだと自覚していないが好意が強くなっている異性にどう話しかければいいのか分からない状態の自分に似ているなどの考えを抱くことも。
お互い、配偶者と考えが一致しない、何かしら得られないものがあるからこそ波長が合う部分がより強く感じられ、なおかつ惹かれ合っていきます。
だんだんお互いのことしか見えなくなっていく二人ですが、そんな二人にアドバイスのように離婚や夫婦の愛について印象付けるのが友人たちです。
愛が無くなったから離婚したフランクの友人、夫婦関係が破綻しているがゆえに若い男性たちとの関係や経験が豊富なモリーの友人、この二人のそれぞれ夫婦関係についてを知るとまた、二人の関係の危うさやそれぞれの家庭に対しての危うさをまた考えさせられます。
そんな二人ではありますが、体の関係を持つことなくそのまま一度離れてしまうのです。
自分たちがもう会ってはいけないのだと自覚し、離れたものの結局心にお互いの存在は残ったまま。
会いたくなる衝動をどうにか抑える姿はもちろんのこと、ヒューストンに単身赴任してしまうフランクが最後にモリーに電話をかけ、それにどうにか応えようと彼に会いに行ったモリーが車のエンジンが故障して立ち往生して会えなくなってしまった瞬間は胸を締め付けられるような辛さがあります。
最後、二人はどのような結末を迎えるのかはぜひ映画を見て確かめていただきたいものですが、それでも感動と切なさで涙なしでは見られない映画であることは間違いありません。
劇中の問いかけを自分ならと考える切ないストーリー「サヨナライツカ」
切ないストーリーを楽しみたい、涙なしには感想を語れない不倫映画を観たいのであれば、サヨナライツカも忘れてはいけないでしょう。
この映画はお金持ちで美貌も持っている、男に愛されることに幸せを見出す女性・沓子とバンコクへ出張となった優秀な会社員の男性・豊が出会うところからストーリーが始まります。
最初は体だけの関係、さらに相手の豊には婚約者がいるということもあり、二人ともが本気ではなかったのですが、沓子の方は今まで愛されていることこそが幸せであると思っていたのが、だんだんと愛することが幸せなことだと気づいていき、心境がだんだんと変化していくのです。
けれど、結局豊は別れること、そして仕事を選んで沓子との関係を一度終えますが、それでも婚約者と沓子の間で揺れ動いていきます。
他の映画ではなかなか見られないのが、男性が婚約者も不倫相手も捨てられない未練を見せるところでしょう。
最終的な選択や結末は映画をぜひ見てほしいのですが、映画の中では一つの問いかけが投げかけられます。
人は死ぬとき、愛されたことと愛したこと、どちらを思い出すかという問いかけです。
沓子は豊と出会い、彼を一途に愛することで幸せを実感したこともあり、「愛したこと」だと答えますが、こうした問いかけは自身にも当てはめることができるのもあって、いろいろと考えてしまうという人も多くいます。
切ない問いかけと二人の女性の間で揺れ動く男性心理の変化、そして涙なしでは見れない二人の決断をぜひご覧ください。
危険な恋愛を味わいたいなら!ドロドロの不倫映画
お金か、それとも愛かを選ぶならどっち?「幸福の条件」
不倫のドラマや映画というのは非常に美化された、まるで普通の男女が綺麗な恋に落ちているかのような、そんなストーリーを見せられることも多く、実際の不倫よりもとてもきれいなものを見ている感覚を覚えることも珍しくありません。
けれど、せっかく不倫ものの映画を見るのであればドロドロとした人間ドラマやサスペンスを含んだ内容も見てみたいと思うものです。
どろどろとした人間の葛藤、どう動けばいいのか分からないほど追い詰められる悲劇、そうしたものの中でもお金と愛を天秤にかけ、お金で愛を買うことはできるのかと問いかけてくるのが「幸福の条件」という映画になります。
仕事も順調で、二人ともが確かな愛を持っていたはずの夫婦が不況によって家計が一変、非常に苦しい状態に追い込まれてしまい、一獲千金を求めてラスベガスへ向かうことに。
ラスベガスに向かい、カジノでどうにか勝てるように勝負を挑み続ける物の、結果は惨敗。
無残にも一獲千金の夢ははかなく散り、お金も無くなった夫婦はこれからどうすればいいのか途方に暮れるのですが、そこに妻に一目ぼれした億万長者の男が一人現れます。
そんな億万長者の男は「妻と一晩過ごさせてくれれば100万ドルを二人に渡そう」と伝え、夫婦に提案してきたのです。
お金が必要な事実は覆しようもない、けれども深く愛し合っている妻を他の男の元にやっても良いのか、そんな許しがたいことを了承しなければ生きていけないのか、そんな深い葛藤がある映画になっています。
映画やドラマの中ではお金と愛を比べた時、比べるべくもないと愛を取る人が非常に多く描かれていますが、この映画においてはお金が必要で仕方がない現状、そして億万長者からの提案を飲まざるを得ない状況にあることもあり、非常に複雑です。
億万長者の提案を飲んでしまった二人が、お金と愛に挟まれてどこに行くのか、どのような考えの元結末を迎えるのか、それをぜひご覧になってみてください。
愛ゆえの恐怖と後味の悪さが印象的な「ゴーン・ガール」
愛ゆえの恐怖、不倫をしたからこその家庭の崩壊の恐ろしさ、そうしたものを一変に味わうことができるのが「ゴーン・ガール」です。
この映画は夫が不倫をしたことによって、妻がとんでもない罠を仕掛けて失踪することから始まります。
なんと、この妻は夫が自分を殺したかのように証拠などを偽装し、失踪したことから分かる通り夫が罪に問われ、最終的には死刑になることを望んでいるということが後に判明するなど、とんでもないほどに事態が二転三転していくのがこの映画の特徴です。
不倫から始まるとんでもない事件、最後に結末を見てみると人によってはなんとも言えない、どれほどすさまじい事件を引き起こしてもまあ、お似合いの夫婦かつ似た者同士なんだな、というような感想を抱くでしょう。
どのような恐ろしい展開が待っているのか、それはぜひ映画を見て確認してみてくださいね。
一緒にいるのは苦しい、でも一緒じゃないと生きられない「隣の女」
昔の恋人と出会うと、非常に気まずい思いを抱くとともにもしかするともう一度やり直せるのではないか、もしかすると不倫できるのではないかと少なからず期待してしまう気持ちが抑えられないケースもあります。
そんな昔の恋人と再会することでドロドロの関係を展開するのが、「隣の女」です。
これはとある夫婦の隣の家に夫の昔の恋人が引っ越してきたことがきっかけで始まります。
夫の昔の恋人もすでに結婚しており夫がいるのですが、どうにか顔を合わせないようにしていても隣の家ということで逃げ切れるわけもなく、そのまま深い仲になっていってしまうのです。
けれど、互いに配偶者のいる男女の交際が簡単に上手く行くわけはなく、この二人の場合は旅行の出発前のパーティーで強引に元恋人の女性が男性に迫られたことがきっかけで衆目に知られることになり、さらにそのあと女性は神経症の発作で入院し、他の人間を全く信用せず、心を開かずの状態で過ごすことに、対して男性は妻の妊娠をきっかけに妻に付きっ切り。
そんな男女の最期は衝撃的です。
その後味の悪い、ドロドロしているからこその結末、一緒にいるのはつらいのに傍にいないと生きられない、そんな複雑な心境の元にいる男女の最期をぜひ見届けてください。
元彼と関係を持ってしまったら最悪の場合どんな状態に陥ってしまうのか、どんな危険の待ち構えるトラブルが引き起こされるのか、本当に悪い状態を知ることができるでしょう。
男がクズ!ひどい!と思わず絶叫してしまう不倫映画
まさかの結束!「ダメ男に復讐する方法」
不倫映画の見どころといえば、やはりクズな男性キャラクターや不倫をした男性を自業自得と思えてしまうほど恐怖を抱く女性キャラクターでしょう。
ムカッとした後に恐怖体験のようなオチがあったり、まるでハッピーエンドのような明るい結末があったりと映画によってその最後はさまざま。
その中でも不倫をした男にまさかの復讐を行うのが、「ダメ男に復讐する方法」という映画です。
なんとこの映画、モテる男が妻、恋人、愛人の3人と3股をかけた結果、浮気や不倫をされていたこの3人が結託してモテ男に対して復讐するという異色の映画になります。
当然1対1ではありませんので逃げ道はなく、弱みという弱みを握られた男が最終的にやり返されていく様は恋人や夫にむかついたときには最適な爽快感を得られる映画でもあるでしょう。
また、モテるからと言って節操なく手を出してくる男性にムカッとした女性も最後はすっきりと見終わることができる映画になっているので、とにかくむかつくひどい男がやり返される様を見てみたいならチェックしてみてください。
運任せのこれ以上ないほどひどい男を見るのなら「マッチポイント」
ひどい主人公である男性キャラクターはいくつも存在するものですが、この作品の主人公ほどどっちつかずで自分でどうにかしようとせず、運任せで何とかなるだろうと楽観視しているような人はいないでしょう。
もしかすると、過去見ていた不倫映画のひどい男性を塗り替えて、堂々の1位にランクインしてしまうかもしれない、そんなひどい男性が主人公を務めるのが「マッチポイント」です。
主人公のクリスは元プロテニスプレイヤーで、自身のキャリアに限界を感じて上流階級の人たちにクラブでテニスを教えるようになるのですが、その際にハンサムで上流階級の人間であるトムに出会い、その家族らと親交を深めていきます。
その結果、クリスはトムの妹であるクロエと交際を開始。
しかし、クロエと交際しているのにもかかわらず、彼は友人となったトムのフィアンセであるアメリカから来た女優志望のノラにも惹かれていくのです。
その結果起こってしまう、惹かれてしまったが故のトラブルの数々。
それを運で解決していく様を見ると最初の方は何とか助かったと思うのですが、だんだんとごまかせる範囲を飛び越えていき、最後にはプロローグとは全く違った、うつろな表情になるほど追い込まれていきます。
運が大きく影響してくる物語だからこそ、最後の結末には後味の悪さを感じる人も。
運のいい人悪い人、人生における運勢の上下、そうしたものをテニスボールで例えている様子がまた、最初の映像でもあるネットに当たって打ちあがるテニスボールを思い浮かべさせます。
運がいい時も悪い時もありますが、そんな運ばかりで不倫をどうにかしようとするのは無茶があるということを深く思い知らされますし、何より運任せにした結果取り返しのつかない出来事を引き起こしてしまった主人公が、その後重たい罪を背負って生きて行くことを思い浮かべると、逃げ切った彼に思うところがある人もいれば、ある程度納得のいく終わり方だったという人もいるでしょう。
ただ、不倫に走ってしまい、友人のフィアンセの美しさに魅了されたそのツケをすべて運任せにした男がどうなるのか、それを目の当たりにしてその恐ろしさにぞっとすることもあります。
ただ、見ていても男優さんも女優さんもとてもきれいな人が多く、中でもノラ役の方であるスカーレット・ヨハンソンはうっとりするほど美しいので、彼女を見るために映画を見る人もいるほどです。
気になったのであれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
一夜の過ちが大惨事!ひどい、ヤバイと思わず思う「危険な情事」
男性の中にはちょっと遊びで、という気持ちで他の女性に手を出してしまうことだって珍しくなく、人によっては軽い気持ちで手を出して最終的にひどい目に合ってしまう人もいるほどです。
そんな一夜の過ちを軽くとらえていたひどい男が周りを巻き込んで大惨事を引き起こしてしまう映画が「危険な情事」になります。
この映画は家族に恵まれ、夫婦関係も悪くない弁護士のダンが妻同伴で出席したパーティーで新しく入った編集者であるアレックスと出会ったことをきっかけに話が始まっていくのですが、最初のうちは本当に軽い浮気を描いたようなストーリーです。
しかし、一夜の遊びを終えた後、それは急変します。
なんとアレックスがダンに対してのストーカー行為を始め、ダンとの出会いを「運命の出会い」だと言ってはばからないのです。
そのアレックスの暴走は徐々にダンだけでなく、妻や子供にも牙をむき始めます。
特に後半は愛があるがゆえに芽生えた殺意も出てくるので、鬼気迫るようなアレックスの表情、行動が「ヤバイ」「ひどい」と思わずにはいられないほど迫力を感じることでしょう。
とんでもなくヤバイと思ってしまうアレックスではありますが、その原因が軽い気持ちで妻以外の人と一夜を過ごしてしまったダンの過ち。
恐怖映像のような感覚で見てしまう、男も女も軽い気持ちで恋人や配偶者以外の人に手を出してはいけないと骨身に染みる映画になっています。
不倫以外にも!許されない恋を描いた恋愛映画
時代の流れが許さなかった恋「シェルブールの雨傘」
許されない恋というのは不倫や浮気の関係だけではなく、時として身分や立場、そして時代の流れというものが許さない恋というのも存在しています。
そのうちの一つがこの「シェルブールの雨傘」。
まだアルジェリア戦争真っただ中のフランスが舞台となっており、そこに暮らす自動車整備工のギイ、その恋人で結婚を誓い合っているジュヌヴィエーヴがメインとなっているお話です。
二人は深く愛し合っていたのですが、シェルブール雨傘店を営むジュヌヴィエーヴの母からはまだ若いことを理由に結婚を反対されているものの、その反対をものともせずに二人は結婚後の将来を話し合って自由に恋愛を楽しんでいたのですが、ジュヌヴィエーヴの母の納税に関する唐突なトラブル、ギイにやってきた召集令状によって事態はどんどん変化していきます。
結ばれたものの、2年間の兵役を課せられたギイからほとんど手紙が来ない、連絡のない日々に不安を抱きながら過ごすジュヌヴィエーヴは、カサールという男性に出会うものの、自身がギイの子供を妊娠していることを知り、さらに事態が複雑に。
カサールから結婚を申し込まれながらもギイを待ち続けていたジュヌヴィエーヴは、帰ってこないギイからカサールへ少しずつ心が移り、そして開いていきます。
そして最終的には彼女はカサールの求婚を受け入れ、パリへ移住し、少しして店を処分した母もパリに呼び寄せました。
そしてそれを知らないギイは何とか戻ってきたものの、すでにジュヌヴィエーヴはおらず、彼女と母がいたはずの雨傘店も無くなっていることに呆然。
自暴自棄になり、酒におぼれて復職した工場も退職し、幼馴染のマドレーヌの支えを受けつつ、どうにか立ち直ることができるものの、彼もまたジュヌヴィエーヴではなくマドレーヌと結ばれます。
時代の流れによって許されなかった恋、実らなかった恋の映画です。
最後、彼らは再会するのですがその時に彼らが何を思うのか、それは見てのお楽しみ。
人間とOSの恋、違うからこそ行違う「her/世界でひとつの彼女」
許されない恋の中には、そもそも相手が人間ではないというのも理由に含まれることがあり、最近ではOSと恋に落ちる男性を描いた映画も放映されています。
その映画こそが「her/世界でひとつの彼女」です。
妻と離婚したことで傷心しているセオドアが人工知能型OSであるサマンサを手に入れたことからお話は始まります。
サマンサは人工知能型OSということだけあり、非常に人間味あふれた女性の振る舞いができ、なおかつ普通の人よりもずっと魅力的な人間らしさがありました。
そのため、徐々にサマンサに惹かれて恋に落ち、二人だからこその触れ合いを楽しみながら日々を過ごしていくようになります。
しかし、人間とOSの間にはこれ以上ないほどの違いがはっきりとあり、なおかつそれをどちらもはっきりと理解しきれていないからこそ、だんだんとすれ違いが大きくなっていくのです。
時には口論になるほどひどいすれ違いを見せ、それでも愛し合った二人ではありますが、その最後は切ない実らなかった恋となっています。
どのような終わりかをするのかは実際に見ていただきたいので、ここでは書きませんが種族の違いによる許されない恋、全く違う生き物だからこそのすれ違い、そうしたものを満喫したい人にはぜひ見ていただきたいです。
許されない恋ならこれ!「ローマの休日」
許されない恋といえば、やはり立場の違い、身分の違いというのは外せません。
その中でも最も王道なのが「ローマの休日」でしょう。
イタリアのローマを表敬訪問した某国の王女・アンが、一人滞在先を飛び出した時に知り合った新聞記者・ジョー・ブラッドレーとのたった1日だけの切ない恋物語は今でも有名な作品としてファンも大勢存在しています。
王女と新聞記者、どうあがいても結ばれることはない二人ではありますが、その立場から解放されていた時だけは、確かに恋人でした。
キスで始まりキスで終わる、そう表現する人もいるほどこのローマの休日はデートのシーンとともにキスシーンが見どころです。
デートでは楽しそうな、身分に縛られない二人を楽しみ、キスシーンでは最初はジョーの方が積極的だったのですが、最後のキスに関してはアンの方も積極的という変化があり、さらに、そのキスの後は別れなければならない切なさからアンが車から降りた後に走って行ってしまうのも印象的でしょう。
またこのシーンは走っていくアンにカメラが寄っていくことはなく、暗闇の中アンが小さくいなくなっていく姿がまた胸を締め付けます。
王道だからこその切なさ、悲しさをこの映画では楽しむことができるので、一度見たことがあるのならもう一度、まだ見たことがないというのであればこの機会にぜひ見てみてください。
不倫の映画はたくさんのタイトルがある!自分が気になったものをチェックしつつ、気分転換に見るものも一緒に決めておこう
不倫の映画タイトルはたくさんあり、邦画洋画を含めれば数えきれないほど存在しているでしょう。
有名どころはいくつか調べてみれば出てくるものですが、中にはあまり知られていないもののかなり面白い作品もあるので、自分が気になったものがあればチェックしておくとまた違った不倫恋愛を描いた映像を楽しむことができます。
ただ、不倫映画は後味の悪いものも多いので、見終わった後に気分転換に何か楽しい気分にさせてくれる映画を一緒に選んでおくと、休憩を入れた後に楽しい気分に切り替えることもできるでしょう。
楽しい映画ばかりではないからこそ、その後の気分や心境にも影響することも多いので、その後の時間を憂鬱な気分で過ごしたくない、上手に憂鬱な気分や暗い気持ちを切り替えて、後の時間を過ごしたいというのであれば、映画以外のドラマやアニメでも良いので、自分の気分が明るくすることができる映像を何か探しておくことをおすすめします。