実は今、それなりに年を経てから行う熟年不倫が急増しています。
新婚のような互いにしっかりと支え合うような二人ではなく、忙しい日々を一緒に頑張ってきたが故の強い信頼関係があるはずですが、どうして熟年不倫が増えていくのか、それには不倫をする人たちの現状や実態が大きくかかわってきているのです。
問題なのは浮気をする本人なのか、それとも本人を取り巻く周辺環境や社会的なものか、気になるところはたくさんあります。
どうして熟年不倫が現在急増し、それと並行して熟年離婚も多くなっているのかこの記事ではその理由や危険性、そして回避するためのポイントについても取り扱っていきますので、それなりの年数を結婚して過ごし、危機感を覚え始めたのであれば要チェックです。
また、結婚してまだそれほど経っていないけれど不安があるのなら今のうちに回避するためのポイントを押さえておくと良いでしょう。
熟年者の不倫の現状やその赤裸々な実態とは
夫婦の寝室事情
熟年者が不倫してしまうその多くは、年齢に伴って起こってしまう配偶者との寝室事情のずれが大きな原因となっていることがほとんどです。
熟年者ともいわれる40代から50代の年齢になってくると、更年期をはじめ肉体的精神的にもかなり落ち着いてしまっていることがあるため、男女どちらかの性的欲求が高まるまたは低くなるような事態に陥ってしまいます。
子育てもある程度落ち着き、中には学校の関係で子供が寮に入ったり一人暮らしをしたりしていてもおかしくない年齢なので、それまで落ち着いていた性欲が大きく変動することもあり、変動によってパートナーとのずれを大きくしてしまう可能性も高いです。
特に性欲が高くなっていて落ち着くことがないという場合、そこまで性欲が高まらない配偶者が相手だと、性欲発散のために外へと相手を探すようになるため熟年不倫につながってしまうでしょう。
男性の場合はバブル世代ともいわれる、特にお金に関して裕福で遊んでいた人も多いので、お金の使い方がうまく遊びに関しても加減が分かっている人が多く存在しています。
女性に対しても積極的に行くので、近年多くなっている草食系男子とは違う肉食具合に女性から非常にモテることもあり、熟年ということから給料の面も安定しているため、経済的な裕福さや余裕から若い世代に手を伸ばすということもあるでしょう。
逆に女性が熟年不倫をする場合は、アクティブで美容にも貪欲な世代が多いため見た目より若く、きれいな人が多いのも相まって同世代はもちろんのこと、若い世代から声をかけられることもあります。
遊びであれば大丈夫、という声掛けに不倫に対してそこまで積極的ではない、とりあえず体の関係のみで終わるのであればと火遊びの感覚で手を伸ばす男性は確実に出てくるはずです。
そこにデートの費用やホテルの費用なども大半を女性が持てるような金銭的余裕があるのであれば、引く手あまたと言わんばかりのモテ具合になる可能性は高いでしょう。
自分自身へ関心が向く
熟年不倫の中には、性的な欲求のずれだけではなく熟年だからこそのポイントも大きくかかわります。
そのポイントというのが、関心が自分自身に向くというものです。
熟年夫婦の年代になってくると子育てや仕事に忙しい毎日少しだけ余裕を持てるようになっている人も多く出てきます。
安定した給料、子供がある程度大きくなり自立することもできるような年齢になり、一人暮らしをすることによる家事などへの余裕も相まって関心が子供や家のことではなく、自分のことにシフトしてしまうのです。
男性であれば自分のスキルアップだけでなく、趣味や好きなものを通じて仲間が増えることでの選択肢の増加、交友関係の広がりが元で自分にとって良いことは何なのかをじっくりと考えた末、別の人と交際してみるとどうなるのかという好奇心や、妻以上に一緒に居て楽しい女性との出会いによって熟年不倫に走る傾向があります。
女性であれば、幸福感のシフトチェンジが大きなポイントになるでしょう。
それまで夫や子供との家族関係や夫婦関係の中で感じていたはずの幸福が、ふとした時全く別のところで、自分のための何かで感じられるのではないかと強く思ってしまうのです。
美容に少しお金をかけるようにして肌やメイクにこだわり、きれいになれるようにしたりするだけでなく、ファッションも少し良いものにしておしゃれな美魔女に近づけるように努力したりと、自分にとって幸せを感じられるものが自分に関係するものに変化しているため、かなり行動が変化しやすい傾向にあります。
特に現状旦那さんとすれ違いがあり、性的な欲求に対しても大きな差が出てきているようであれば綺麗になった自分の大きな変化などからほかの男性に褒めてもらってより自分が綺麗になったという強い自信を付けようと不倫に走ってしまう可能性もあるでしょう。
また、大きく容姿の改善やメイク、肌のケアの頑張りの成果が出ている状況で性欲的な面や承認欲求などの面が満たされていないのであれば、他の人に認められることなどで満たそうとしている可能性も高くなります。
それまでたくさんのことに意識を持っていかれ、自分のことを後回しにしていた人に多いスタイルの熟年不倫であり、ただの火遊びではなく新しい人生のスタートのような気持で始める不倫であることも多いでしょう。
色々なことへのマンネリ化
熟年と言われるような年代になってくると、あらゆることに対してマンネリ気味になってしまうのが常です。
ベッド事情はもちろんのこと、食事や趣味に至るまで何となくやってみたことも多く、すでにある程度経験済みというものが多くなってしまうので、何をやっても新しいことがないというのも熟年者が秘密の恋に走ってしまうことも多くなる傾向にあります。
すでに妻や夫ではやることをある程度やりつくしたという気持ちが強く、一緒にやってもマンネリ気味と言って一緒に過ごすこと自体が少々退屈だと思ってしまうような人の場合は特に、体の関係も含めて不倫に走ってしまう可能性は高くなってしまうでしょう。
中には体の関係は全くなく、趣味やデートを楽しむプラトニックな交際をしている人もいますが、そんな人たちの多くも配偶者より新しく交際を始めた人の方がずっと体験していることが新鮮に感じるというところから夢中になってしまうケースも多数あります。
新しく始めた趣味や興味のある習い事関連で出会い、そこから親しい関係になるという人は特に多いのではないでしょうか。
それだけ別の人と関わり、新しい刺激を受けることに渇望しているとも言えます。
問題なのは本人?それとも社会?熟年離婚が増加している背景や理由
子育てが終わり、旦那に愛想が尽きている
熟年不倫が増えているのと並行して、現在全く減る勢いが見えないのが熟年離婚です。
不倫が関係していることもありますが、中には現在の社会情勢や配偶者に対しての不満が噴出して、最終的に離婚という決断に落ち着く人は多く、今では年金生活になる頃合いなど、タイミングを見計らって離婚を切り出す人が増えています。
その中でも最も多いタイミングというのが子育てが終わった時期でしょう。
子供も一人で生計を立てていけるくらいには自立し、すでに親の手を離れている状態であったり、すでに結婚して守るべき家族を定めているような状態であったりすると子供から何かトラブルに巻き込まれでもしない限りは放置していて大丈夫だと安心する親が多いです。
そのような安心して生きていけるような子供を確認できたのであれば、夫に対して離婚を突き付けても全く問題ないと判断します。
特に離婚を切り出されるのが、子育てに関して全く協力せずに「家のことは妻がやるだろ」と放置していた男性です。
子育てに積極的に取り組んでいたのであれば奥さんの負担も不満もそれほど大きなものにはなっておらず、離婚という選択肢もそれほど強力な手札になっていなかったはずですし、そもそも協力して子供を育て上げていたのなら話す機会もそれなりに多いこともあって、不満を互いに噴き出す場も作れていたケースも珍しくありません。
しかし、協力などほとんどせずに子供のことや家のことを任せっきりにしている場合、専業主婦ではなく仕事をしながら家のことも子供のことも頑張り続けた妻のうっ憤は最高潮にまで達しているでしょう。
ストレスの原因、自分がこれほどまでに大変だったという原因である夫に対して愛想を尽かせて三行半を突き付けるのは、自分の大変さを理解してくれない夫に向けた怒りでもあるのです。
もちろん、女性だけでなくこれは男性からも突き付けられる可能性があります。
現在は主夫として頑張るお父さんもいますので、奥さんの方が家庭よりも仕事を選び、旦那さんが家庭のほとんどを受け持っているのであれば、男性側がこのように愛想をつかして離婚を選択するというのも十分に考えられるケースです。
家庭環境、家庭におけるあれやこれやをパートナーに押し付けてしまっている状態をずっと続けてきたのであれば、非常に離婚を選ぶ配偶者は多くなるでしょう。
相手の親の介護が嫌
熟年離婚の多くなる理由の一つには、相手の親の介護というものが存在しています。
現在、少子高齢化社会の真っただ中、熟年の世代の夫婦の互いの両親は健在で元気な人もいれば、すでに何かしらの理由で亡くなっている方もいるでしょう。
ただ、嫁入りしている以上女性は旦那さんの家庭の両親の方を何かと優先してしまうため、旦那さんが長男だったり、一人息子だったりすると相手の親の介護を確実に任されてしまうケースが非常に多くなっています。
もちろん、介護の大変さというのは現在において周知されるところになっているので、派遣のヘルパーさんもいますし、介護施設も数多く存在しているのでそちらにお世話になることで介護の負担を軽減するという方法も取れるようになりました。
しかし、ご両親の中には施設に世話になるのを拒否、生家や今の家でそのまま過ごしていきたいという人も珍しくなく、父母の選択によっては通ってお世話しなければならないというケースももちろんあります。
介護というのは言われている以上に大変で、その日の体調や介護者の気分に翻弄されることが多く、食事を作っても食べてもらえないことなどはざらで、介護し続けることがストレスとなり、体調を崩してしまう人もいるほどです。
思っていた通りのスムーズな介護を考えていた人は、大きく裏切られる現実に疲れ果ててしまうことだって珍しくはありません。
熟年世代になると、そうした介護の話をあちこちで聞くようになります。
何が大変だったのか、食事やトイレのお世話、リハビリ、病院と自分の時間をつぶしてでも介助しなければならないことの多さ、そうしたものにうんざりとした友人知人の愚痴を嫌でも聞くことになるでしょう。
自分が介護する羽目になったらどうなるのか、というのを現実として考えた時今のうちに離婚して、介護するのなら自分の両親だけにしたいという気持ちが湧き出てしまっても仕方がないところもあります。
男女共通で、配偶者の両親の介護に対して乗り気ではない人も多く存在しますし、何より配偶者側の両親とそれほど良い関係を築けていないのであれば、「あのご両親の介護なんてお断りだ」と強く否定の気持ちを抱いてしまっても仕方がありません。
また、介護においてはどうしてもお金もかかりますし、金銭的な余裕がないのであればその点を加味していろいろと苦しい生活になる可能性を考えると、より避けておきたいと思ってしまうのも当然です。
介護に対しての大変さ、少子高齢化社会による老々介護になりかねない現状が離婚につながっている面もこのケースにおいては感じられます。
自分が生きたいように生きるため
熟年世代にもなると、ある程度の余裕をもって色々なことに挑戦できるようになる人も多くなります。
旅行に行きたい、趣味を増やしたい、好きなことを極められるように集中できる時間が欲しい、色々なことを楽しみながら考えられるようになる人も多くなり、それと同時に自分がやりたいことは何だろうか、と第二の人生について深く考えるようになる人もいるでしょう。
この第二の人生において、自分が好きなように生きて行きたいという思いを抱くことがあれば、離婚につながってしまう可能性が高くなります。
夫婦そろって第二の人生でやりたいことを一緒に探していくのではなく、配偶者の存在抜きに自分が思うとおりに生きて行きたいと思っているのなら、余計に離婚の確立が上がってしまうでしょう。
これまで夫婦という縛りによって制限されてきた個人の自由をもっと楽しみたい、一人で考えた理想の生活を実現したいと願うのなら、余計に夫婦生活におけるマンネリやそれまで自由にできなかった時間の分、自身のために使いたいと思っているため、互いの考えが一致するのなら円満に離婚できる可能性もあります。
ただ、どちらかが制限を強く敷いていたのであれば、悲しいお別れになるでしょう。
最悪熟年離婚、そして孤独な老人に…熟年不倫の危険性
金銭的な問題が大きくのしかかる
熟年不倫の危険は特に金銭的なものになるケースが非常に多いです。
奥さんと仲直りするための高額のプレゼントを要求される男性もいますし、最悪の場合は離婚訴訟に持ち込まれ、弁護士に依頼する費用や離婚後の慰謝料などを支払うことも考えると非常に高額の出費に悩まされる未来も存在しています。
中には家を出ていかなければならないケースの人もいるので、新しく住む場所を見つける必要もありますし、家賃や新しくそろえる家具、通勤手段などが変わることでの出費も出てくる可能性も考えられるでしょう。
こうした金銭的な問題は、給与面が優れていてある程度余裕をもって暮らせるような家庭においても一気にどん底の生活に陥る可能性を秘めており、あと数年ほどすれば定年退職も視野に入っている人からしてみると、老後の余裕のある暮らしのために貯めておいた貯金にも手を付けなければ解決しないような事態に陥ることもあるのです。
どうにか離婚せずにいられたとしても、不倫をした方への信頼は地に落ちている以上、信頼を回復するために頑張らなければならないことはたくさんあります。
特に相手のわがままに多少付き合ってご機嫌を取るという方法を選んだのであれば、相手が委縮返しに高価な見返りを望んだとしてもそれを拒否する方法はないので、一気に金欠に陥ってしまうかもしれません。
離婚直前のトラブルのほかにも、不倫相手からねだられるという可能性も視野に入ります。
相手は中年で、ある程度懐に余裕があると思われた場合には、金銭面のほとんどを負担してもらいつつ交際を続けていくということを相手は確実に考えるでしょう。
良心的で、懐事情に合わせて金銭面を折半すると申し出てくれるような人であればトラブルも少ないでしょうが、人間は悪知恵が働くものですし、何より楽な方法を覚えてしまうと一気にそちらに傾倒してしまうことも多いです。
中でも金銭的な負担がないというのは、負担をすべてほかの人が肩代わりしてくれた方にとってとても楽な交際だと錯覚させてしまうこともあります。
この人と付き合っていれば、交際費はすべてあっちが持ってくれるから自分のことに使えるお金が増える、生活に割くお金が増えるという認識で付き合いを続け、結果として金銭的な負担に耐え切れなくなったときには後戻りできない事態に陥っている人も少なくないでしょう。
家庭環境が大きく変わる可能性がある
熟年不倫だけでなく、不倫行為というのは家庭環境を大きく変えてしまう可能性があるデメリットを抱えている行為です。
まだ熟年と言われるほど経っていない夫婦の場合は、話し合いやしばらくの別居、不倫した側への償いを求めた後に2度目は無いとくぎを刺しておしまいになることが多く、最悪離婚にならなくてもまだやり直せるチャンスをもらうことができるかもしれません。
もちろん、やり直すチャンスをもらったとしても相手からの監視や疑う目はしばらく取れませんので、相手が本当に自分のことを許す、またはもう一度信じていいかなと思ってもらえるその日まで真摯な対応が求められるでしょう。
しかし、熟年不倫になるとその許しやチャンス自体がもらえない可能性が高まります。
当然最初に選ばれるのは離婚でしょうが、離婚しないように持って行けたとしてもまず確実に家の中での不倫した側への態度は大きく変わり、家事の放棄や料理を作らないといった家において不貞をなした方に対するストライキを敢行する、家庭内別居を行うといった実力行使に出るケースも多く存在しているのです。
不倫をしたのが男性である場合、慣れない家事をすべて自分が行わなければ生活がままならない状況に陥るでしょうし、女性であるのならまず作った料理などは口にしてもらえず、帰宅するのも寝に戻るだけという生活になってしまうでしょう。
それまで多少不満はあっても円満だった家庭が一気に壊れ、人によってはいっそ離婚した方が救われていたというひどい環境が整ってしまうことも考えられます。
すべては不倫が招いたこととはいえ、熟年と言われる年代であれば若いころの不倫とはまた違った相手からの反応、対応が待っているものです。
年を経ているからこその対応もあり、場合によっては仮面夫婦で過ごしつつ子供や孫が来た時にだけ仲の良い素振りを見せて終わりという状況に慣れなければならなくなることもあります。
現在進行形で不倫をしている人がいるのであれば、離婚した方がマシと言わんばかりの家庭環境が作られてしまう、存在が無視されているのすらつらくなるような家庭になってしまうかもしれないという危機感を少し持ち合わせて、このまま不倫を続行するのかを一度考え直した方が良いかもしれません。
財産目当ての人に騙されるかもしれない
熟年不倫において、とても怖いのが実は交際者の目的です。
中には純粋にきちんと好意を抱いているからこそ、不貞であっても一緒に居たいと思ってくれる人と交際している人もいますが、中には潤沢な資産や貯金といった相手の財産を狙って交際を了承している人もいます。
特に交際するにはちょっと若すぎると感じる人、お金に困っているような素振りを見せることが多い人などであれば、少し警戒しておかないと交際目的が予想以上に不純なものである可能性は高まってくるでしょう。
最初から財産目的で近寄ってきた相手に差し出した財産はまず戻ってこないものとして考えなければなりませんし、お金だけ搾り取って後はさようならとこっぴどく切り捨てられてしまうかもしれません。
けれども、不倫に走っている人の中には逆に相手に自分の財産を与えたいと思うような人がいることもあります。
不倫していて、交際相手の方に自分の財産を与え、配偶者にはあげたくないというような人もおり、家庭内で壮絶な喧嘩を繰り広げた挙句離婚するというケースも一定数ではありますが存在しており、財産目当てでなくても不倫自体許しがたいという怒りの中にとんでもない爆弾を放り込むような行動をとる場合だってあるのです。
不倫自体大きなトラブルになりやすいというのにもかかわらず、さらに財産問題という事件にも取り上げられるような特大の爆弾は、余計に夫婦間の仲をこじれさせてしまうでしょう。
熟年不倫を回避するための方法
自分が熟年不倫にハマってしまいそうな場合:会う頻度を減らし連絡を絶つ
熟年不倫を回避するためにはいくつかの方法がありますが、中でも自分がハマってしまいそうなときには、一度相手に会いに行く頻度を極端に減らしてみましょう。
会えば会うほど好きになる、頭でわかっていても体がついていかないというのが不倫の特徴でもあり、相手に自身を肯定されることでの満足感や魅力がまだあるのだと自信を付けられることでの気持ちよさが止められない理由でもあります。
けれど、ハマってしまう前に止めてしまいたいと思うのであれば、相手に会う頻度を極端に減らし、その間に相手と連絡するのを止める決意をするべきです。
不倫において話し合いで綺麗に別れられるケースというのはほんの一握りのケースで、相手に真摯に話を持ち掛けて別れようとしても突っぱねられればそこでおしまい、別れられずにそのままずるずると気まずいまま過ごすことにもなるでしょう。
逆に不倫関係にあったということを逆手に取られて、配偶者にばらしてしまうと脅されて関係を続行していく人もいます。
配偶者にばらされると離婚にまっしぐらな未来が見えるのは当然ですし、離婚せずともこれまでのような夫婦関係でいられるわけがありません。
だからこそ、相手に余計な手出しをされたり方法を考えられたりする前に連絡をばっさりと断ち切った方が安全だとも言えます。
相手に対して失礼だと思ってしまうのは当然ですし、それまで良好な関係を保てていたのであればきちんと会ってお別れしたいと思うでしょう。
けれど、相手がもし別れることに了承しなかった場合には連絡を完全に絶って自然消滅を狙うしかなくなってしまいます。
なるべく互いに不利にならないように、連絡をいつでも絶つ覚悟はしておく必要があるのです。
別れたほうが良いと思ったけれど、やっぱり話し合いをして納得してもらいたいと思うのであれば、納得してもらえたうえで綺麗にお別れできれば上々、できなければ即座に連絡手段をすべてブロックするといったことを実行する覚悟のうえで臨んでください。
また、話し合いに応じてくれるような性格の人なのか、どうしても君が良いとすがってくるかもしれない人なのかというのを一度じっくりと思い返してみると良いかもしれません。
夫や妻などパートナーの熟年不倫を防止したりやめさせたい場合:コミュニケーションを積極的に取る
配偶者が不倫行為に走っている、または走ろうとしている場合は防止したりやめさせたりするにはかなりの手間と時間が必要です。
特に不倫を現在進行形でしているようなケースになると、パートナーに対して何かしらの不満があり、それを慰めるために外に相手を作っているわけですから不満を解消できないようであれば戻ってこようとは思わないでしょう。
そんなパートナーの熟年不倫をやめさせる、または防止するための方法はコミュニケーションをしっかりと取ることになります。
熟年と言われる年代ともなれば、仕事の忙しさなどもある程度落ち着いており、二人で定年後の生活について話し合うことだって珍しくない光景です。
また、人によっては孫が生まれており、誕生日のお祝いを送ったり年末年始、お盆に遊びに来たりすることで交流を取りつつ日々を過ごしているということもあるでしょう。
けれど、不倫をしている相手はそれでも物足りない何かのせいで不倫をしているわけですので、その物足りない何かを埋めるために、パートナーが積極的にコミュニケーションを取っていかなければなりません。
不倫に走っているのであれば、徐々に不倫相手との時間を少なくするように二人で何かを始めて一緒に行動する時間を増やしていくと良いでしょうし、不倫をまだ始めていないのなら一緒に過ごせる時間が増えるのと子供や孫のことを良く話すようになれば良心の呵責から思いとどまってくれるでしょう。
不倫相手の方からやめさせるようにする場合:内容証明郵便を送る
不倫を止めさせる方法の中には、相手の方から手を引くようにする方法もあります。
相手がどこのだれか、どこに住んでいるのかをある程度把握しておく必要はあるでしょうが、相手から手を引かせるために取られる方法の多くが、内容証明郵便と言われる、不倫行為がどのようなものなのかを明確に記し、慰謝料を支払う義務が存在していると記載された書面を送る方法です。
この郵便が郵送されると、相手は自分がいまどんなことをしているのかというのを現実的に知ることになります。
「こんなものが送られてきた」と不倫相手である配偶者に泣きついて、配偶者の方からひどく怒られたり、八つ当たりされたりする可能性もありますが、秘密の恋の相手が常識的な人や良識のある人であればすぐに手を引いて不倫関係を解消しようと行動に移すはずです。
それでも解消しないのであれば、弁護士と相談して訴えても良いですし、離婚協議で配偶者と合わせて二人に対して訴訟を起こしても良いでしょう。
相手に対して現状を把握させるのにも一役買ってくれる方法ですが、多少過激な方法だと受け取られるかもしれませんし、不倫の恋人の持っている家庭を崩壊させる可能性もあるということも忘れてはいけません。
この方法を取ると決めた時には、訴訟を覚悟して証拠を集めることも忘れずに、弁護士と相談しながら行うことがおすすめされます。
デメリットばかりではない!熟年不倫がもたらすメリット
新しい自分を発見できる
不倫というのはデメリットが大きいので良く目立ちますし、何より悪いことだと言われますが何も悪いデメリットばかりではありません。
熟年不倫のメリットの一つとして、新しい自分を発見できるというものがあります。
すでに出来上がってしまい、関係も停滞気味の熟年夫婦になるとお互いの新しいいいところはもちろんのこと、自分自身の進歩や成長というものがまるで分らず、ひどくつまらない人生を歩んでしまう人もいるのです。
しかし、熟年不倫をしてみると相手から自分のいいところ、頑張ったところを肯定されるため、「自分にこんないいところがあるのか」と新しい自分を発見できるきっかけを作ることができます。
配偶者に何も気づいてもらえない辛さや諦めといった感情で停滞している自身を前向きにすることだってできるでしょう。
ほかの人との交流で刺激がもらえる
ある程度年を経てからの不倫というのは、体の関係だけでなく純粋なデートや交流を楽しむためのものとしても用いられています。
夫婦間の関係が停滞気味、マンネリ化していて何をしていても新鮮さがない状態である可能性が高いのであれば、あらたに交際を始めた人とのやり取りは非常に刺激がもらえる自身のつまらない日常を劇的に変えられるものにもなるのです。
ちょっとしたメールでのやり取り、待ち合わせをしてからのデートで訪れる互いの好きな店、お気に入りの風景、気になっていたカフェなど、何もかもが新しいものであふれていて楽しい時間を過ごせるようにもなるでしょう。
さらに、不倫関係を続けていると相手の方の友人らと知り合ったり、相手の影響から新しく趣味を始めたりすることもあります。
こうした自身の既知の友人たち以外にも交流する人が増えると、それだけ刺激を受けて楽しい毎日を過ごす糧にもなってくれるのです。
もちろん不倫の間柄だとばれないように注意が必要ですが、何か共通点があるのであればそれを通じて知り合ったと言えばある程度納得されるでしょう。
自分の好きなように時間が使えるきっかけができる
不倫をするための時間というのは、夫婦間の拘束がなくなるため意外と不義の関係にある彼または彼女と過ごす間に自由に動いている人も多いです。
ホテルやデートだけでなく、ある程度長年の付き合いを続けているカップルであれば旅行や同じ習い事を初めて見るという人もいますので、カップルによってはよく話し合って決めることもありますが、かなり自由に時間を過ごし、自分が好きなように行動することができるようになる人もいます。
中には不倫恋愛をきっかけとして、交際以外の時間も自由に過ごすようになる人もおり、個人で街をぶらつく、行ったことのないところに行ってみるといった活発な活動をし始めるようにもなるでしょう。
それまで家庭や仕事のために割いていて自由に遊んだり、体験したりできなかったことをやろうという気にもさせてもらえるので、もう自分の思うように時間を使っていいのだと解放感を実感して挑戦的になる人もいます。
これまでやったことがない習い事、これから始めてみようと考えていたことを思い切ってやってみようと思うけれど踏ん切りがつかない人は、不倫がきっかけで勇気が出たというケースもあるのです。
熟年不倫の発端は家庭や周囲の環境が大きい。離婚後の未来を考えてもっともよい選択を
熟年と呼ばれる年代ともなると、それまで必死に頑張ってきた仕事や家事から解放されることが多くなります。
仕事に関しても定年退職が見えてき始め、現在では早期定年という方法もある以上早めに決断して第二の人生を送ることを考える人もいますので、余裕をもって仕事を終えてアフターを思う存分に楽しむという選択をすることもあるでしょう。
しかし、時間に余裕ができるというのはそれだけ不倫に対して割ける時間も多くなるということですし、何より出会いを探す時間も多くなるということでもあります。
それまでの家庭環境、周囲の状況によっては自分の時間をより良いように使いたいと思うものですし、配偶者との関係や家庭内における自身の立ち位置によってはほかの異性に逃げてしまうことももちろんあるでしょうし、ちょっと羽目を外して遊びたいという人も出てくるでしょう。
不倫恋愛は始まってしまえばそれまで停滞していた夫婦間とは全く違う刺激を受けられ、新しい出会いや友人とのかかわりも増えるようになることもあります。
しかし、熟年の年代にもなるとその分リスクも高く、離婚訴訟のほかにも金銭トラブルや遺産トラブルが多くなり、非常に複雑なもめごとに発展することもあるのです。
不倫をしているのであれば、今現在の楽しい時間がバレてしまった後の孤独な人生やひどく落ち込んでしまう生活を一度考えて、それでも続けていきたいのかをよく考えるべきでしょう。